手つむぎ毛糸と不織布のインドラグのできるまで

スーキーのインドのアトリエでの製造工程をご紹介します。スーキーの職人は、全員当社が直接雇用している社員です。当社の品質管理体制は非常によく、高い技術でお客様のラグをつくっています。また、当社は雇用環境や雇用条件を整えることで、現地の職人達の生活向上に大きく貢献しています。

手つむぎ毛糸と不織布のインドラグのできるまで -sukhi

なぜ上質の羊毛がラグづくりに不可欠なのか?

羊毛には上質のラグをつくるのに最適な特性があります。上質な羊毛でなければ、スーキーの品質のラグをつくることはできません。

まず、羊毛の持つ生来の弾力性と回復力、そして耐燃性。これが上質のラグの基本です。特に、耐燃性は、安心できるラグという安全面で必要不可欠です。化学繊維でできたラグは火災時などに悪いガスを発生し、人体やペットに影響を与える場合があります。しかし、羊毛のラグは、火事などの災害時に煙が若干くすぶるものの、決して燃え広がることがありません。

また、羊毛の素晴らしさは、手つむぎで独特のユニークな風合いが出せ、植物染料で微妙なグラデーションやアートな色合いに染色できることがあります。天然ものならでは、様々なカラーバリエーションが楽しめるのです。そして、当然のことながら羊毛には冷気を遮断し保温する機能性がありますので、お客様のお部屋を温かく保つことができます。夏場は羊毛の特徴である吸湿性が活躍します。羊毛繊維の吸湿性でウールのラグの表面はいつでもサラサラ。吸水性はポリエステルの約40倍、コットンの約2倍あると言われています。さらに、天然ウールには静電気を発生させにくい性質もあるのです。

スーキーは、柔らかで、心地よい世界中で愛されているウール100%のラグをお届けします。羊毛の万能性ゆえに、天然ウールのラグは世界中の方々に長く愛されてきました。様々な地域で羊毛は紡がれ、染色され、織られ、生活に密着したアートとして発展したのです。 スーキーのインドのアトリエでは手つむぎ毛糸やフェルトでつくるラグを7種類つくっています。

1. チューリップ・ラグ

チューリップ・ラグは、スーキーの職人たちが手作業でつくったウール 100%のフエルトシートを、チューリップの花びらをイメージしたモチーフにカッティングしていきます。1枚のラグをつくるのに、何千枚ものモチーフをカットします。カットした花びら一枚一枚を、手で糸に結びつけ、それをラグに頑丈に縫い込んでいきます。モチーフを糸に結ぶ作業は手間がかかりますが、丁寧に1枚の美しいチューリップ・ラグを完成させます。1枚のラグに約3000枚から4000枚の花びらを使用しています。職人の作業には集中力と忍耐が必要です。こうしてできあがるチューリップ・ラグは、丈夫で美しいラグです。

チューリップ・ラグ

2. バルセロナ・ラグ

バルセロナ・ラグはニュージーランド産の羊毛を、インドのアトリエでスーキーの職人が天然の植物染料をつかって、窯で染色しています。 スーキーは昔ながらの染色方法にこだわっています。

大きな窯を使っての染色には、機械を使う作業はあまりありません。人間がやっています。毛糸の糸束を染色棒に巻き、窯の中に入れ、イメージどおりの風合いになるまで、何度も漬け込み、自然乾燥し、また漬け込み・・・こうして羊毛を染めていきます。

イメージどおりの色が出たら、次は毛糸を乾かす工程。毛糸を丁寧にゆっくりと自然の日光で乾かします。上質の羊毛、天然の植物染色、自然乾燥、こういう昔ながらの羊毛染色の工程を丁寧におこなって、スーキーのラグのカラーバリエーションがつくられています。

同時に、バルセロナ本社のデザイナーは、新しいカラーバリエーションを常に研究しており、今までになかったカラーバリエーションを誕生させています。美しく長持ちするスーキーのラグは、プロセスを大切にするスーキーのアトリエでつくられていきます。

バルセロナ・ラグ

3. ストーン・ラグ

インドのアトリエでは、スーキーの職人たちが羊毛を石そっくりに成形しています。職人たちはニードルなどを一切使わず、手でころころ。石ころそっくりの形をつくっていきます。とてもユニークな工程です。

職人たちは、石の形のウールを、コロコロと石鹸水と洗浄水の間で行き来させ、形を整えていきます。この作業によって、フェルトの石はふんわりと肌触りのよいラグのパーツへと変貌を遂げていきます。次に、フェルトの石をきれいな冷水にさらします。この工程でフェルトに残っている余分な天然石鹸を全部きれいに洗い流すことができます。洗浄は数回に渡って徹底的に行われ、スーキーの品質基準に適合するもののみを使用します。余分な成分がきれいに落ちたフェルトの石は、日光による自然乾燥の工程に入ります。しっかりと乾いたら、手縫いで石を結合させる縫製です。こうして、柔らかいフェルトの石から、美しいフォルムのウールラグが生み出されます。

芸術性の高いデザイン・ラグを仕上げるため、スーキーにアトリエでは各工程を丁寧におこなっています。

ストーン・ラグ

4. ループ・ラグ

ループ・ラグには、保湿成分のラノリンを多く含んでいます。スーキーの使うニュージーランド産のウールは、紡績の過程でつくられる羊毛脂を洗浄して取り除いています。しかし、それでもカーディング(羊毛に櫛をかける工程)を再度かけることにより、天然ラノリン成分が適度にウールに現れてくることがわかっています。

羊の原毛の重量を計り、そして毛束にします。職人たちは約2週間かけて、羊の原毛から2キロ程度の手紡ぎの毛糸をつくっていきます。いわゆるウール毛糸と、紡いで毛糸になり、織ることができるようになった状態のものです。 スーキーのラグは、原毛をきれいに洗浄し、職人が丁寧に手でカーダー(羊毛用の櫛)をかけたものを、アトリエで手つむぎで毛糸にし、それからラグをつくっています。 ループ・ラグは、天然羊毛の若干のけば立ちや保湿成分ラノリンを生かすため、紡いで毛糸にしたものに再度カーディングをほどこしたものを機織り機で織ってつくったデザイン・ラグです。 スーキーのループ・ラグは毛糸をカーディングすることよって、ウールの表面の繊維に長いものと短いものが交錯する、いわゆる繊維がからまった状態を、微妙なカラートーンのラグのデザインの一部となるよう設計しています。 ストーン・ラグ

ハンドカーディングで柔らかな優しい肌触りを

カーディング(羊毛に櫛をかける工程)をほどこす場合、近年、機械で行うメーカーがほとんどだそうです。しかしスーキーでは、これを手作業でし、上質のウールの天然のほっこり感をデザインの一部として取り入れています。そのため、当社の職人たちは、手で羊毛に櫛をかけています。手でかけなければ、昔ながらのゆったりとした、素朴でリッチなウールの味わいがうまく出せないとスーキーは考えています。ふわふわの肌触りや、1点ものの1枚1枚の微妙な質感の違い、こういう点にこだわったウールラグをつくりたい。そして人に優しい天然成分のラノリンもデザインの一部として取り込みたい。こういうデザイナーのコンセプトで、スーキーはラグをつくっています。

手つむぎ手糸にまさる毛糸はない

スーキーの職人たちは、巧みな技でウールをふんわりと紡ぎ、ループ・ラグ用の毛糸を完成させます。ふんわりとして、丈夫で太い毛糸ですので、多くの羊毛を使用します。そうしてできた太めの手つむぎ毛糸を使って、職人たちがループ・ラグを機織り機で織っていきます。織りの表側の毛糸の輪を切り落とさず、ループ(輪)のままラグにしているので、「ループ・ラグ」と名付けられました。職人は、熟練した技術と美しい形状へのこだわりが求められます。細部にまで気を配ることで、美しいループ・ラグが生まれます。 スーキーのループ・ラグはとても頑丈で長持ちします。また、非常に柔らかく、ふわふわとろとろ。肌触りは心地よく、寒い夜も心と体を温かくしてくれます。

ラノリンについて

なぜスーキーはラノリン成分を生かしたラグをつくるのでしょうか。それは研究の結果、ラノリンがラグの汚れを防止する天然のバリアだということがわかったからです。また、ラノリンがウールのラグをふわふわで柔らかに保つ柔軟な回復力を与えてくれることもわかっています。 昔ながらの工程でつくることで、 独特の風合いの美しさを出すだけでなく、天然成分であるラノリンを適度にウールに残すことができます。これが、ラグを長持ちさせてくれるのです。

5. フェルトウール・ブレイドラグ

フェルトウール・ブレイドラグはどのような工程で製作されているのでしょうか。まず最初に羊の原毛を洗浄し、その後スーキーの職人が手作業で丁寧に紡いで毛糸にします。

次の工程では、毛糸をフェルト化します。その時、繊維はしっかりと圧縮され、柔らかみがありながらも丈夫な毛糸に仕上がります。

ほどよい厚みにされた毛糸は、冷水でよくすすがれてから裁断され編み上げられます。最後に、そのフェルトウールの編糸からブレイドラグを仕立てます。

フェルト・ブレイドラグ

6. ウール・ブレイドラグ

ウール・ブレイドラグは、特別な工程を経て製作されています。最初の工程では、カーディングと呼ばれる羊毛に櫛をかける作業をほどこします。その過程で、余分なものは取り除かれ、毛並みをまっすぐに整えます。その後、羊毛は洗浄され乾燥されます。

次に、職人たちは羊毛から手つむぎで長い毛糸を作ります。職人たちの丹精込めた手作業で、羊毛は厚みを帯びて輝くような毛糸になります。そして、毛糸はもう一度ゆすぎの工程を経て天日干しされ、丁寧に編み上げられウール・ブレイドラグに仕上がります。

ウール・ブレイドラグ

7. 平織ラグ

平織ラグの製作は、品質の良い美しい羊毛を仕入れるところから始まります。羊毛はきれいに洗浄され、毛糸につむがれます。

次に、つむがれた毛糸は織機で編まれます。この伝統的なプロセスを経ることで、美しく芸術的な織目が現れます。

最後の工程では、ラグを洗浄し天日干しにします。天日干しをすることで、ラグのもつ天然の輝きが引き出されます。

平織ラグ